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こどもドラッカーのことば

 昨年1年間、私は毎月1回東京までドラッカー塾に通いました。早朝6時半の新幹線に乗り、朝10時から夕方6時まで研修があり、7時の新幹線で帰ってくるという、少しハードなスケジュールではありましたが、充実した1年間でした。もう一度機会があれば行きたいと考えています。経営の神様の教えは、目からうろこのことばかりで、さすがに日本でもユニクロやイトーヨーカ堂やソニーの経営者などが心酔するのがよく分かります。講座に通って教えて貰ってからは、あの難解な本が若干読みやすくはなりましたが、それでも中身の濃い、分厚い本ばかりで、かなり読みづらいものです。

 

 そんな中、今年2月25日に「こどもドラッカーのことば」という本が出版されました (日本図書センター 斎藤孝 監修) ので早速買って読みました。40冊以上に及ぶドラッカーの難解な著書を、子供向けにまとめるとどういうことになるのか非常に興味がありました。

 

 この本は「成果をあげる力が身につく!」という副題のもと、ドラッカーの教えを分かりやすく24にまとめています。わずか71頁ながら、大人でも充分読みごたえのある本です。少し抜粋をして紹介します。

 

 01「どんな人でも成果はあげられる。特別な才能なんていらないよ。」 世の中のほとんどの人はふつうの人。それでも、成果をあげている人はたくさんいるよ。なぜなら、その人たちは、成果をあげるための考え方や習慣を学ぶことによって、その力を身につけたからなんだ。つまり、もともと特別な才能があったわけではないんだよ。

 

 02「成果はいつも強みから生まれるよ。」 ドラッカー先生によると、成果はいつも強みから生まれるんだって。人は得意なことや自信のあることだと、やる気が出て前向きに努力できたり、いろんなアイデアが浮かんできたりするものだよね。だから、自分の強みを見つけて、その強みをしっかり使うようにすることが、成果をあげる近道なんだ。

 

 03「強みを見つけたいなら、できないことではなくできることだけ目を向けよう。」 ドラッカー先生は、強みを探すときは、できないことではなく、できることにだけ目を向けなさいといっているよ。あれができない、これもできないなんて、自分の弱みばかり考えていては、自信をなくすだけ。それでは、きみにどんなにすばらしい強みがあったとしても、それを見つけることはできないんだ。

 

 04「弱みは克服できても、強みにするのはむずかしい。」 弱みを克服するためには、たくさんの時間とエネルギーが必要なもの。それに、たとえたいへんな努力をして、弱みをふつうのレベルにできたとしても、それをすでに強みにしている人には、かなわないことが多いんだ。だから、まずは弱みを忘れて強みに集中しよう。弱みの克服は、強みを見つけて自信がついてからでも遅くないよ!

 

 05「強みを最大限にいかすには、一番だいじなこと1つだけに集中しなければいけないよ。」 人はみんな、使える時間とエネルギーに限りがあるもの。やるべきことがいっぱいあるからといって、同時にあちこちに手を出すと、すべてが中途半端で終わってしまうよ。そんなことでは、せっかくの強みをいかすことはできないし、成果をあげることもむずかしくなってしまうはず。

 

 いかがでしょうか?分かりやすいと思いませんか?私がドラッカー塾に通って得た結論でもあり、今後の私どもの事務所としての行動規範が「強みを掘り下げる」そして「その活動を応援する」です。この本から少し勇気を得ました。

 

税理士・中小企業診断士 安部 春之