《日 時》 平成22年8月25日(水)
〜第1部〜
《講 師》 税理士・中小企業診断士 安部春之
《テーマ》

中小製造業の中国進出はこうありたい


 この度、大阪ウェルディング工業株式会社 取締役社長 魚谷禮保氏・安部春之の共著で日刊工業新聞社より『中小製造業の中国進出はこうありたい』を出版した。今回のセミナーでは、本の背景やポイント、本の中では紹介できなかったことについて下記のとおり、講演があった。

  第1章 発展するアジア経済
  第2章 日本と相乗効果を出して躍進する大阪ウェルディング工業
  第3章 中小製造業の中国進出
  第4章 グローバル化に対応するには


 最後に、魚谷氏から一言いただいた。
「異業種が協力して中国へ進出し、いいものを安く作って提供できる、そういうビジネスの実現をみんなで目指す。みんなで力を合わせたら、できそうな気がする」

 興味を持たれた方は、ぜひお読みください。
〜第2部〜
《講 師》 中小企業診断士 大音和豊 氏
≪テーマ≫ 新製品開発のポイント

商品開発(企画・開発)について、たくさんの具体例とともに、わかりやすくご説明いただいた。

アイデアの創出について

顧客へのヒアリングや観察を通して、ニーズを捉える。『空想生活』のサイト利用もお勧めだ。

『空想生活:http://www.cuusoo.com/


市場調査&マーケティング戦略の検討

「商品の売り方を考える」=「マーケティング」と言える。ユーザーに的確に想いを伝える方法を考えることが大切だ。
 大手企業の参加や、すでに商品化されている場合もある。競合他社は多数存在する。フィールド調査やインターネット調査で、販売店と流通経路、競合品(価格・パッケージ・品揃え・戦略)、特許について、把握し分析していく。販売店に置いてもらえなければ意味がない。流通を考え、卸や小売店が儲かるような価格設定がポイントとなる。


製品コンセプト立案

@Aのことを踏まえて、具体的なコンセプトを考えていく。例えば、使う人の特徴として、年齢・性別・職業・所得・家族・居住地域・趣味などの細かい内容も設定していく。


試作モデルの開発

デザイナーにデザインを依頼する場合には、依頼範囲、金額、日程などの条件面だけでなく、コンセプトやコンセプトを作るまでに考えたロジック、そして、商品に対する想いなど、できる限りの情報を伝えることが重要だ。
 設計→試作→量産→市場の順で開発は進む。一品と量産品では作り方が異なってくる。起こったときの対応コストが一番大きいのは、市場クレームだからこそ、設計・試作の段階ですべての問題を洗い出し解決しておくことが必要であり、試作を繰り返す必要がある。


ユーザーテスト

お客様の生の声を聞くことで、商品に活かすことができるため、売れる商品に繋がりやすい。一方で情報の漏洩は心配される。

『参考サイト:サンソウカンdeモニターhttp://www.sansokan.jp/monitor/irai.html


経済性の評価

売上予測、コストの算出を行い、実際に儲かる商売かどうかを最終的に判断しなければならない。


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