《日 時》 平成25年8月26日(月)
《講 師》 マインドセットジャパン株式会社
代表取締役  服部 英彦 氏 
《テーマ》


人を育てる風土と仕組みづくり

なぜあの人のチームは元気があって成果が出るのか

1.はじめに

 今回のテーマは、一言で言うと、人はどうやったらやる気になって、どんなことをされたら嫌になるかです。そんなことはみんな体で分かっていることです。しかし、これが自分の哲学として現場で実践されていますかと言われると、思わず止まってしまう話です。


2.出来る!と言われる人の成功法則

 1.まずは人と自分をイキイキさせましょう
 2.次に皆の協力を結集しましょう
 3.やはりみんなが幸せになるために成果を出しましょう
 4.同時に人を育てましょう
 5.せっかくやるならあんな人になってみたいと言われましょう。
 以上5つがあげられます。
 あの人すごいなと言われる人には、共通項があります。それをご紹介していきたいと思います。


 
3.人をやる気にさせる法則

 あなたの使う言葉で周囲は変わります。明るい言葉を使って話をしましょう。なぜなら、私たちは感情を持った生き物だからです。そして心と心を持った生き物がやっているのが仕事です。それが組織だということを忘れてはなりません。
 もうひとつは、あと良し言葉の達人になって頂きたいということです。すなわち、叱るときにも、第一に長所の確認をし、次に短所の点検を行い、最後に最大限の賛辞の言葉を加えるということです。
 また居場所と役割を創ってあげるということも必要です。社員に、これならお前が一番だ!といえる土俵を創ってあげてください。そうするとそれはその人の一番の輝きとなり、さらにやる気を発揮します。
 そして、協力を結集するには、目的・目標・全体像を明示して、社員と共有することが必要です。部分から入るのではなく、全体像をとらえてから部分を掘り下げるといことが基本なのです。


4.成果を出すための法則

 1つめは目的と手段を分けることです。人間は手段を与えられると、その手段を使うことが目的となってしまいます。今やっているやり方にとらわれず、目的から考えるとこの手段の方がいいのではという合理的な発想が重要です。
 もう1つは、ゴールを明示することです。「ちょっときついけど、何とか頑張れば達成できるか」という目標を設定し、その目標に向かい社員と一緒に伴走してあげてください。そして、達成できた時は一緒に喜んであげてください。目標のないところに達成はなく、達成感のないところに成長はありません。


5.人を育てる法則

 上司や先輩が常に気にかけてあげることです。手とり足とり新人を一人前に育てあげるということがなくなっているのではないでしょうか。せっかく就職活動を乗り越えて入社してきたのに、入社したらほったらかしという実態が多くあるのではないでしょうか。非常に古臭いやり方ですが、少し思い出していただきたいと思います。
 また、褒め言葉は心の栄養物と言われます。褒め言葉のボキャブラリーを増やして下さい。そして、褒めるときは感情的に、叱るときは論理的に行い、叱るのはその場で終わらせ、これからがんばろうと切り替えて下さい。


6.あんな人になってみたいと言われる法則

 時には圧倒的に力でねじ伏せるということも必要です。経営者の方々となると、なかなか現場に出ることもなくなっていると思いますが、いざとなったら「俺に任せろ」といえるような牙は用意しておいて下さい。
 そしてどんな小さいことでも「ありがとう」と顔を見て言えることが大切です。「ありがとう」と言える上司のいる職場では、社員は生き生きしています。ありがとう戦略を展開していきたいものです。
 
 以上のように、簡単なテストや具体的なエピソードを交えながら、貴重なお話をしていただきました。                                      



記事担当 谷口 祐麻
 
 
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