《日 時》 平成15年5月29日(木)
《講 師》 大阪ウェルディング工業株式会社
代表取締役 魚 谷 禮 保 氏
《テーマ》 中国進出企業から見た 
〜中国進出のメリット・デメリットと中国の動向〜 

 はじめに

 記憶に新しいこととは存じますが、あべなび第7号で"上海中小企業視察に参加して"という特集を安部が執筆しておりました。そこに登場する"ある視察先中小企業社長"といいますのが、実は今回講師を務めて頂きました魚谷社長だったのです。

 

大阪ウェルディング工業株式会社と魚谷社長の紹介


  

中国の現状と魚谷社長のお考え

 中国はかつて世界の工場といわれていたが現在は世界の消費国といわれている。それは東海岸に面した都市の成長がめざましく4億人の消費人口がいるためだ。 魚谷社長中国進出の動機は、日本のコストの高い社会構造を変革しなくては世界の競争に勝てないと思ったからだそうだ。魚谷社長はいま、日系企業が中国に進出することが有利だと感じておられる。なぜなら日本は技術力が高い上、業界百数十社ある中から1社だけが進出するため注目をあびやすく、営業マンがいなくても様々な注文を受けるためだという。大手企業は中国にどんどん工場を造っているがそれをサポートする中小企業が少ない今、中小企業が中国へ進出する大きなチャンスなのだそうだ。
 
2020年までの中国

  第10次5ヶ年計画の施策として長江の豊かな水を黄河に流す工事がもうすでに始まっている。そして2008年に北京オリンピックが、2010年には上海万国博覧会の開催が決定しており、北京−上海間を新幹線で結ぶ計画がある。 魚谷社長は、2020年まで中国は伸びるという見解をもっておられる。
最後に

  ご参考までに中国での人件費は、1ヶ月1150元(=約16,000円)、また上海工場にて魚谷社長が自ら口にされる中国語はなんと3種類だけであるということを聞き驚いた。
M・N
 

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