《日 時》 平成19年1月24日(水)
《講 師》 八起会会長 潟mグチプランニング代表 野口誠一氏
《テーマ》

−生き残れる企業の条件−

興す社長と潰す社長の違い

 1.はじめに

経営者の目的とはいったい何でしょうか。失敗して初めて分かりましたよ、経営者の目的とはまず会社を潰さない、人間を潰さないことではないかと。成功は過去、失敗は未来につながるのですから、失敗の哲学を学ぶべきです。

人間は成功・失敗の両方やるのですね。成功・失敗はかけ離れているのではなくて、表裏一体です。私たちは成功の話は聞きたいが、失敗の話は聞きたくないものです。しかし、成功・失敗の両方を学ばなくてはいけないのです。

 2. トップの資質

誰だって開業・開店はできますが、継続できるかどうかが問題です。

トップの資質とは、わかったら変えられる人を言うのです。だいたいは分かったで終わって、変えられていないのです。

普通の人だったらこの品物がずっと売れるわけないぞと思うんですよ。私は思ったことないし、永久に好況が続くんだと思っていました。永久に続くと思った人、もうすでに危機感はありません。永久に続くわけがないのです。

まさか銀行が潰れるとは誰も思っていなかったでしょう。想像もつかない時代に変わるのです。どんなに時代が変わっても中小企業はくっついていかないといけない。その努力の継続ができるかどうかが問題なのです。

誰だって赤字になりますが、赤字になった時が正念場。我慢の道をいくか、あるいはここでたたんでしまうか。休業・廃業するか、倒産の道を行くか。みんな自分が決めなくてはいけないのです。
 

 3. 倒産の原因

倒産の原因というのは100件あれば100通りある、それほどたくさんあります。だけどその中でひとつだけ言ってみろといったら自信過剰・傲慢です。ワースト10の第1位。65%がこれです。高慢病と名づけています。病気になってはだめですよ。高慢病は痛くもかゆくもないですが恐ろしい病気。この病気にかかったら最後、必ず倒産するということを知って頂きたい。ここにたくさんいるのではないですか?自分より上の人にはぺこぺこ言いなり、下の人にはいばりくさっている人は高慢病ですよ。治して下さい。

高慢病には「反省と感謝」という薬があります。朝昼晩、「反省感謝」「反省感謝」で成長します。おかげさまで、おかげさまで。

これは自分が作った会社だという常識知らずのわがまま社長ではなく、感謝の心のある社長に。これはお客様からもらった、または従業員が稼いでくれたお金だと思ったらお客様や従業員にお返ししてあげればいいのです。

4. 再起

再起した人と再起できない人との違いは苦しみ方です。再起した人はいつも明日のことで苦しんでいます。明日どうしようあさってどうしようと、一生懸命に。再起できない人は過去のことで苦しんでいます。あの時あんなことさえなかったなら・・・過ぎ去った過去にいつまでもこだわっているのです。

再起した人の共通点は5つあります。@朝が早いAプラス思考B夫婦円満Cお金を大切にしているDなぜか背筋が伸びている。

5. おわりに

野口先生の経験談もたくさん交えてお話し下さり、文面ではうまく伝えられませんが、真剣な中にもユーモアのある元気が出る講演をして頂きました。




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