《日 時》 平成23年1月27日(木)
《講 師》 日本一明るい経済新聞 編集長 竹原 信夫 氏
《テーマ》

−元気経営のヒミツはこれだ!−

関西のゲンキを掘り起こす!

〜中小企業取材現場から〜

1.日本一明るい経済新聞とは

 竹原氏は、毎月50社、元気で明るい社長さんを取材されています。日本のメディアは、不安に思う記事を大きく扱う習性があります。メディアがもっと明るい情報を発信すれば、まわりも明るくなるのです。中小企業の社長さんに、もっと頑張ろうと元気になってもらうため「日本一明るい経済新聞」を発行されています。



2.元気で明るい中小企業

 取材を受けられた企業は、ちょっとの工夫で元気がでること、他とは違うこと(シンクディファレント)を実践されています。


・お客様を喜ばす歯科医院
 名札の上に「スマイルクリエーター」「感動クリエーター」と書かれたバッジをつけて、患者さんが笑顔になるようなこと、感動してもらえるようなことを実践している。
・社員をやる気にさせる菓子問屋さん
  1月10日は「メロンの日」と命名。社員全員にスプーンを持参させ、高級なメロンを丸ごと半分ふるまう。
・あいさつで元気なシステム開発会社
 外出の際、「行ってきます」で太鼓をたたくと社内の人は「行ってらっしゃい」と、「ただいま」で鐘を鳴らすと「おかえり」とあいさつをする。『鐘太鼓運動』は音が鳴るのですぐにわかる。まず、あいさつが大事。元気になると、業績が伸びる。
・そうじで元気な板金加工の鉄工所
 3S(整理・整頓・清掃)運動で業績が上がる。きれいな工場は最高のセールスマン。
・攻めの営業を行う不動産屋さん
 管理員室に普段はあまり使わないが、たまに必要なもの(ホットプレート・白板・軽トラなど)を常備して、無料で貸出す。
・「なんでやねん」を大事にする事務用品メーカー
 常に問題意識を持っている。答えより問題を見つけるのが大事。経営のヒント、新製品を生み出すヒントにつながる。
・ほめて元気を育てる覆面調査会社
  調査対象会社の悪いところではなく、良いところ、ほめるところを見つけるようしにしている。ほめることは、大変大事なこと。ほめるには、ほめる相手をよく観察し、どこがいいか、何がいいかをよく見てほめないといけない。ほめられた人は、もっと一生懸命に頑張るようになる。




3.取材で見つけた元気な社長の共通点

 元気な社長さんは、『あいうえお経営』を行っています。

「あ」・・・明るい
 明るくふるまうことができる。嫌なことがあっても、泣きたいときほど顔は笑う。社長が笑顔だと、社員も安心し、会社の雰囲気も良くなる。
「い」・・・意志が強い
 負けていられないと、意志を強く持って頑張ると乗り切られる。
「う」・・・運が良い
 「運が良い、ツイている」と本気で思い込む。プラス思考ができる社長は元気がある。
「え」・・・縁を大切にする
 ご縁の経営、経営は損得にあらず。相手が困っているときに手を差し伸べる。
「お」・・・大きな夢を持つ

(番外編)
・玄関の靴やスリッパが揃っている。 トイレも真っ白でピカピカに磨かれている。
・朝が早い。効率がよく、集中できる。
・夫婦仲が良い。



4.おわりに

 デフレ時代に価格競争をしたら大変なことになります。他より1円安く売ることに工夫するのではなく、他とは違うことをして、サービス・機能の付加価値をつけ、1円高い商売をしましょう。さあ!行動しよう。

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