《日 時》 | 平成23年10月19日(水) |
《講 師》 | (医)ゆめはんな会 ヨリタ歯科クリニック ドリームマスター・理事長 寄田 幸司 氏 |
《テーマ》 |
〜何故多くの患者が集まってくるのか〜 |
1.ライバルはディズニーランド 全国には現在およそ68,000件、コンビニの約1.5倍の歯科医院が存在します。昨年6月、日経ビジネスオンラインに『日本一楽しい歯科医院』として紹介されました。 東大阪市の花園駅から徒歩2、3分の場所に平成3年6月開業。徒歩10分圏内に歯科医院は20件。医院は2階にあり、老齢化の地域ニーズに合ってはいませんが、口コミや紹介で、1日約130人の患者さんが訪れます。 開業時は自分のことしか考えず、同業者がライバルでした。経営は安定していましたが、ある日、歯科衛生士全員が一斉にやめる事態が起きました。働き甲斐がない、楽しめない職場だったと思います。地域で一番になりましたが、この状況で自分は本当に楽しいのかなと思い、考えが変わりました。半径3m以内の人、家族やスタッフの幸せを思い、10年前から『感動・感謝・ワクワク楽しい医院』作りに本気で取り組んでいます。ライバルは自分自身。目指す理想は、夢と魔法の王国、『東京ディズニーランド』です。 |
2.闘わずして勝つ @ニーズに合わせない 子どもの少ない地区ですが、理想は、笑顔の子どもたちが集まる医院です。虫歯のない子どもたちが定期的に集まるコミュニティー『カムカムクラブ』を設立。年2回、大きなイベントを行います。 A患者様に教え、気づいて頂く 初めての方は不信、不満を持ってやって来ます。総合案内の小冊子など初診セットを受取り、待合室でのスタッフや他の患者さんの会話や笑顔を見て、自分が探していた医院はここだと気が付きます。圧倒的な口コミは作るもの。作る仕組みを考えることが大事です。 Bチームメンバーが楽しくなる企画実施 一番のこだわりは、「面接・採用・新人教育」のシステムです。人が育つ、やめない組織作りが大切です。採用後の高いモチベーションを維持させる、ワクワク楽しいイベントは必要です。 C他社との差別化ではなく独自化 周囲と比較する差別化は、やりたいことがぶれ、特徴のない平凡な医院になってしまいます。独自化とは、周囲が全く気にならず、自分のやりたいことをやることです。少々駄目でも楽しいと本気で続けられます。コンセプト・理念に共感してもらえる取り組みによって、熱烈なファンが次第に増えます。 |
3.チーム編成 @感動クリエーター オリジナル小冊子やホームページの作成を通してヨリタ歯科ブランドを作り、感動を与え続けています。 Aスマイルサポーター 駐輪場・駐車場の整備、院内清掃を行い、常に整理、整頓、清潔を保っています。 Bスマイルクリエーター 常時3人で受付の対応をします。圧倒的に高い評価を得ています。 C健康プロモーター(カウンセラー) 患者さんの思いをしっかり聞き、本当の来院理由を聞き出すことで、それぞれに合った治療計画が作成できます。 D歯科衛生士 Eドクター ドクターに会う前に、信頼関係はすでに確立されています。患者さんの期待に応えたい、メンバーの一員として認められたいという思いで働いているからです。 |
4.ヨリタ・マインドとは 昨年7月、柘植小学校6年生の修学旅行の訪問先に選ばれました。目的は仕事を通しての楽しみや、人が輝く姿をみせてほしいとのことでした。メンバー全員で何をするか決め、感動や充実感を得られました。その後、その6年生は学校で劇を行いました。タイトルは、『行列ができる歯科医院の秘密を探れ』。 その答えは、「医院が笑顔であふれている、そして、お互いが思いあって、感謝の気持ちを持っている。スタッフが生き生き輝いている。自分たちも人に感謝して、夢を持ち続ける大人になりたい」と。 |
K・T |
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